久しぶりのWindowsで開発環境を整えた
2024-09-24 / ツール, 開発環境, Visual Studio Code
購入からずいぶん時間が経ってしまいましたがようやく Windows の開発環境を整えてみました。
公式サイトを頼りに設定してみる
とりあえず検索してみたところ Microsoft が公開しているページを見つけたので、そこを参考にしました。
Windows で開発環境を設定する | Microsoft Learn
- DevHome のインストール
- DevDrive の設定
- WinGet の構成
- WSL の構成
は特に問題なく行えました。(DevHome や DevDrive が必要だったかちょっとわからないけど…)
WSL の構成
ここはちょっとだけ手順が必要だったのですが、特に詰まったりすることはありませんでした。以下のページを参考にしました。
ターミナルから WSL のインストール
以下のコマンドを実行します。デフォルトでは Ubuntu がインストールされます。
wsl --install
Ubuntu の初期アカウントの設定
インストールが終わったら Windows のメニューに Ubuntu が登録されているので、そこから起動すると初期アカウントの設定が始まります。WSL 内の Ubuntu に閉じたユーザーのようなので、Windows 側と同じアカウントにする必要はありません。
Ubuntu のアップデート
以下のコマンドで最新の状態にします。
sudo apt update && sudo apt upgrade
Terminal の設定
ターミナルが利用するデフォルトのプロファイルとして Ubuntu を設定することで、直接利用することができるようになります。便利ですね。
ファイルの扱い
WSL 上で操作するファイルは特定の領域にあります。
\\wsl.localhost\Ubuntu\home\kawaken
Windows 側と相互に参照することができます。デフォルトで「Windows 側のユーザーディレクトリを共有する」ような仕様になってない点は安心ですね。
VS Code の設定
VS Code からも利用できるように設定を行います。
WSL で VS Code の使用を開始する | Microsoft Learn
Remote Development Extension をインストールする
Remote Development - Visual Studio Marketplace を VS Code 上からインストールします。いくつかの機能がまとまった拡張機能みたいですが、ひとまず気にせず全部インストールします。
Ubuntu の設定
証明書など必要なので以下のコマンドを実行します。
sudo apt-get install wget ca-certificates
VS Code の起動
WSL 上の Ubuntu から VS Code を実行します。code
コマンドは Windows 環境にインストールされたものを呼び出しているようです。
# 作業したいディレクトリにて
code .
code
のオプションにカレントディレクトリとして .
を指定する必要があるようです。特に問題なければ VS Code が起動します。VS Code 上のターミナルでは WSL 側の操作が行えるようになっており、コンパイルや実行などスムーズに行えるのが良いですね。
おわりに
実際やってみると想像以上にセットアップが楽でびっくりしました。特に VS Code が簡単に連携できる点はとても良いですね。これだけお手軽に設定できるのであれば、VitrualBox などはもういらないかなと思いました。
Docker はまだいらないかな
WSL 上の Ubuntu 環境が汚れてしまうことを気にしないのであれば、これでいったん良さそうです。apt
を利用して必要なパッケージを入れていけばよいですね。
Docker も利用するとなるとリソースも多めに必要になってくるので、いったんはセットアップしないでも良いかなと思いました。
実質 ATOK 使える Linux 環境なのがうれしい
以前、ASTEC-X を利用したリモートの Linux 環境上で Eclipse でプログラミングするという経験があって、それはそれは苦痛だったのですが…(なんとか利用しないですむ方法はないかワークアラウンドしてたくらい)。
WSL 上で code
を実行すると、Ubuntu 側ではなく Windows 側のアプリケーションとして VSCode が実行するし、他の Windows アプリとの連携(コピペだったりウィンドウの操作だったり)も問題ないし、めちゃくちゃスムーズですね。
そして、一番うれしかったのは ATOK が使えることです!これがないと生きていけないので…。
セットアップした環境を活用してプログラミングにいそしみたいと思います。