「否定しない習慣」を読んだ
2024-03-24 / 読書
書店をぶらついてて気になったので買ってみました。
間接的な否定もある
「それダメ」みたいな、言葉で直接否定することではなくても、間接的に否定になっていることはあるそうです。
- 相手の言葉をさえぎってしまう
- 自分の意見を言い返してしまう
- 別のことをしている
どれもやりがちだなと思ったので気をつけたいですね。特に3つ目はオンライン会議だとやってしまいがちです(ミーティングしながらチャットに返信しているとか…)。
否定しないマインドを持つ
- 事実なら否定しても良いと思っている
- 自分は正しいと思っている
- 過剰な期待をする
エンジニアリングという仕事の性質上「間違っている言動」というのはあります。例えば計算のロジックが仕様に沿ってない、とかです。なので「それは誤りだよね」と指摘することはあります。それを否定だとは思っていませんでしたが、直接「間違ってるよ」と言った表現は避けた方が良さそうです。
また対応の仕方として以下が挙げられていました。
- 言われた相手がどう感じるかが大事
- その人なりに精一杯やっていると考える
- 相手を責めるという選択肢をなくす
これらの対応は、相手の立場を考えるというコミュニケーションの基本で、でもつい忘れがちなことでもあるかなと。ハラスメントの研修でも似たようなことを習ったなと思い出しました。
否定しない技術
具体的な行動としてどうしたら良いかも書いてあります。いくつか挙げます。
能動的に黙るようにする
意見やアドバイスを求められた時にはそうすれば良くて、求められるまでは積極的に相手に何か返しをする必要はないんだなと気付かされました。(最低限のコミュニケーションのやり取りはもちろんいるとは思いますが)
つい何かアドバイスとか良いことを言わなければいけないと考え始めると、先述した否定マインドにつながってしまうのかもしれません。
相手の言葉を受け取る(承認)
「承認」というと相手の意見を肯定しているように思いますが、コーチング用語で「相手の意見を受け取ったが否定も肯定もしてない」という状態のことを指すそうです。(受信とかの方がわかりやすい気も)
その際には「そうなんですね」と言うと良いそうです。自分は「なるほど」と言いがちなんですが、なるほどは目上の人に使うと問題あることもあるので、やめた方が良いとか。
同意できない時は他の選択肢を出してもらう
いかにもテクニックな感じもしますが、同意できないときには否定をしないため、他の選択肢を出してもらうようにすると良いそうです。
保留したら忘れてはいけない
承認として受け取った意見はそのままにしてはいけないそうで、どこかのタイミングで返答する必要があるとのことでした。状況が変わったりした時などでしょうか。
まとめ
第三者との対話というのは基本的には「良い関係を築くもの」なので、否定をするとその関係性に良くない影響が出るということが書いてありました。自分がされたら嫌なことは他者にもすべきではないので、無意識に否定をしない、間接的な否定の態度を取らないよう気をつけていきたいです。