THE CULTURE CODE を読んだ

2022-03-16  /  読書チームワーク

この本はチームビルディングの本で「成功しているチームの共通スキル」が 3 つにまとめられています。

THE CULTURE CODE ―カルチャーコード― 最強チームをつくる方法 THE CULTURE CODE ―カルチャーコード― 最強チームをつくる方法


(目次にある通りなんですが)

  1. 安全な環境を作る
  2. 弱さを共有する
  3. 共通の目標を持つ

色々なチームにおけるやり方が書いてあるので参考にして取り組んでみると良いかもしれないです。軍隊でやってる喧々諤々のガチ振り返りとか神経すり減りそうですが、命がかかっているしただのビジネスマンとは求められらものが違うよな…とは思いました。

以下(ほぼ一部分に対する)感想です。

心理的安全性と中和的行動

ワザと場の空気を悪くするイヤなやつ(を演じている人)をミーティングに参加させるとパフォーマンスが著しく下がる、みたいな実験について触れられています。

中にはパフォーマンスが下がらなかったチームが1 つだけあり、そこではイヤなやつが放った毒を中和するような行動(中和的行動と便宜的に呼びます)を取って場の空気を良くする人がいたそうです。その行動によって「心理的安全性」が保たれていたからパフォーマンスが下がらなかったと。

…心理的安全性が保たれていればパフォーマンスに影響しないんだというそれ自体はわかりますけど「中和的行動取るのしんどくない???」という疑問があります。だってその特定のチーム以外はパフォーマンス下がってたわけで、中和的行動を取る人はその 1 人だけだったってことですよね…。自分もそういうイヤな人いたら萎縮しちゃう方の人間なんで…これは流石にムリですね。

心理的安全性って結局なに?

なんか心理的安全性って言うと「何を発言しても許される => (他者を顧みないような)強い発言をしても許される」みたいな拡大?解釈がされてるような気がしてます。その解釈だと、それこそ実験に参加していたイヤなやつも「自分の心理的安全性は保たれてる」みたいに言い出しかねません。

でも今までちゃんと心理的安全性について学んでなかったので、それは違うでしょと言い切れませんでした。

この本では「心理的安全性とはこの場に自分は居ても良いと感じられること」みたいに書いてあります。やっぱりどちらかというと居心地の良さがあった上で安心して発言ができるんだよ、って話だったなと納得できたので良かったです。

HRT を大事に

心理的安全性の話になるといつも頭に浮かんでくるのが、HRTです。
HRT とは謙虚(Humility)、尊敬(Respect)、信頼(Trust)の略で「Team Geek」で紹介されていたと思います。今回の本で紹介される「帰属のシグナル」という集団の中で「安全なつながり」を構築するような態度のことについて触れられているので、それに近いかもしれません。

チームの中で過ごす上では、特定の人の中和的行動だとか帰属のシグナルを送り続けるだとか以前に、HRT を大事にして攻撃的な態度を取らないように気をつけたいですね。